アンチ-ロマンチシズムと文学との幸福な共存を謀ります。当面、「炭鉱のカナリア」になる決意をしました。第二次安倍政権の発足以来、国民は墨を塗られるだろうと予測していましたが、嫌な予感が現実になりつつあります。日本人の心性や「日本国憲法」の問題などを取り上げながら、自分の明日は自分で決めることの大切さを、訴えていきたいと思います。
雪かきをすると、あとで腕や肩が痛い。
サラサラのパウダースノーの時は雪かきしながら遊んだり出来るが(^-^)v 、湿った重い雪が降ると、雪かきは苦役でしかない。「バカヤロー」とか、スコップを手につい、ののしってしまう。
それでもキレイに雪かきし終えると、妙に達成感を覚えてやる気になり、ストーブの前に坐り込んで、保田与重郎や堀辰雄を読んでいる。
何日もネットにつながず、ひたすら家事と読書…。

何とか時間を捻出しようと思いついたのが、「青空文庫」からダウンロードしたテキストを、JukeDox2という読み上げソフト(フリーソフト)に読ませて、家事をしながら聴くという方法。
(北国の冬は忙しいのです。ボンヤリしていると凍えて動けなくなります。)

パンを成形したりしながら、今は、堀辰雄の『大和路・信濃路』を聴いている。
これが、保田与重郎や遠藤周作の記事につながっていくハズ…。

JukeDox2は、ジャストシステムの「詠太」と比べてどうなのか、「詠太」を使ってないので分かりませんが、予想以上に使えます。
アクセントやイントネーションが奇妙だったり固有名詞を読み違えたりするのを、笑って許せるなら…。多少変な読み方でも、繰り返し聴いていると、読むのとは違った風に頭に入ってくる。
また、文章の校正にも使えます。
クリック→JukeDox2フリー版ダウンロード

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今度の公開は、小林多喜二の電子テキスト「コースの変遷――高等商業出の銀行員から――」です。

初出は『新文芸日記』(新潮社),1932年(昭和7年)
底本は『小林多喜二全集』第5巻(新日本出版社,1992)
(くの字点は表示困難の為、「さんざん」という様に表記しました。)

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「コースの変遷――高等商業出の銀行員から――」
小林多喜二

 家は貧しい農家であった。が僕は男だしそれに少しばかり学校も出来そうだというので、金持ちの親類で学資を出してくれる事になった。そこはパン工場を経営していたので、僕はその工場で手伝いながら、さんざん恩に被せられて、又、使用人達からは敵視を受けて、実に不快な思いの中に高等商業を卒業した。
 早く卒業して月給をとるようになり、貧乏な親達を助けたいと思っていた。夏休みには潜水夫にポンプで空気を送り込む作業をやって若干の報酬を得、家へ送ったりしたが、その仕事はあまりに単純で恐らくどんな激しい労働よりも辛かったゞろう。それは刑務所の仕事とどこか似ているように思う。
 高商にいる頃軍教反対運動に加わり、折柄学聯の潜行運動でやって来た林房雄を知った。
 その頃福本イズムがやかましかったが、僕も熱心に社会問題を研究し始めて、小樽社会科学研究所などへ出入していた。
 文学は好きで、一頃は志賀直哉氏の物等読んだが、僕の思想は当然「一九二八年三月十五日」の一篇となって表われた。あれを書いたのは小樽の銀行員時代で四・一六事件の時遂に銀行を馘首された。

【関連記事】
「こう変っているのだ。」(電子テキスト)
「下女と循環小数」(電子テキスト)
「お頭付きの正月」(電子テキスト)
「一九二八年三月十五日」(電子テキスト)


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[2012/01/24 07:15] | 電子テキスト
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