アンチ-ロマンチシズムと文学との幸福な共存を謀ります。当面、「炭鉱のカナリア」になる決意をしました。第二次安倍政権の発足以来、国民は墨を塗られるだろうと予測していましたが、嫌な予感が現実になりつつあります。日本人の心性や「日本国憲法」の問題などを取り上げながら、自分の明日は自分で決めることの大切さを、訴えていきたいと思います。
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安倍総理の「加計隠し解散」で、必要もないのに衆議院選挙が行われることになりました。
10月に入って、枝野新党の結成など、選挙選の構図が見えてきました。
なぜ、600億円以上もの税金を投じて、大慌てで選挙が行われるのか?
安倍総理がお友達を特別待遇し、日本を私物化している歪んだ状況を、変えねばなりません。

加計学園獣医学部には、問題が山積していますが、今治市の文化財である馬を、実習に使う計画があります。

Google ドライブにアップしてある資料と、私が書いた解説文を紹介します。
どうぞ、お読み下さい。

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Read me.
「総合参加型臨床実習」と野間馬
2017年10月1日
文責 @dRU5XZ0dncB8sVv

 ここで言う「総合参加型臨床実習」とは、平成29年度から日本全国の獣医学部で本格的に実施されている実習科目です。
 加計学園(岡山理科大学)獣医学部の認可・不認可をめぐって、大学設置・学校法人審議会がどの様な答申を出すかが注目されています。
 この獣医学部の新設については、「総理のご意向」が有ったのかどうか、「行政が歪められた」のかどうか、国会でも議論になりました。今も世論調査では、納得できる説明がなされていないと、国民の多くが答えてます。
 また、大学設置・学校法人審議会は、2017年8月にいったん答申を「保留」にしましたが、その理由のひとつは漏れ伝わるところによると、実習の教育環境の不備だとされています。
 獣医学部は獣医師養成のために多種多様な実習科目を開講しています。「総合参加型臨床実習」は、多くの獣医学部で5年次に行われる科目で、獣医学教育モデル・コア・カリキュラムに含まれます。必須科目なので必ず履修し単位を取得しなければ、卒業することが出来ません。
 さらに、「総合参加型臨床実習」では、飼い主に養われている動物に対して、学生が獣医療行為を行うので、学生の質を保証し社会的な信頼を得なければなりません。
 その為に、平成28年度から各獣医学部で実施されているのが「獣医学共用試験」です。多くは4年次の終了時点か、5年次の前期終了時点で行われています。コンピュータ端末を利用して知識を評価したり、臨床での診察技能や態度を評価します。
 この「獣医学共用試験」に合格しなければ、必須科目である「総合参加型臨床実習」を履修できない、つまり進級できないことになります。まさに、獣医学部全体で取り組んでいるわけです。


 加計学園獣医学部も、当然この「共用試験」と「総合参加型臨床実習」を行わねばなりません。加計学園の場合も、「広島県・今治市国家戦略特別区域会議の構成員の応募について」(平成29年1月10日)で、次の様な教育プランをあげています。
5年次に愛媛県農業共済組合、のまうまハイランド(牧場)を含む6課程を6週間にわたりローテションで臨床実務実習(総合参加型臨床実習)を行い、実際の臨床を体験する科目を設定しています。
 「のまうまハイランド」とは、今治市にある野間馬を飼育管理する施設で、市民や全国からの観光客に対し、野間馬を展示し乗馬体験なども提供しています。
 この野間馬は、今治市の指定文化財(天然記念物)であり、日本馬事協会から日本在来馬として認定されている8馬種のひとつです。一時期は頭数が激減しましたが、保護管理によって現在は50頭程度(日本全体では60頭程度)が飼育されています。大変貴重な種で、手厚い保護がなければ絶滅しかねない馬なのです。
 しかし、この様な稀少動物を学生の臨床実習に供してよいのでしょうか?


 獣医学部は、日本全国でも定員が少なく専門外の人間には未知の世界です。臨床実習とは何を行うのか、先ずそこを明らかにしなければ、野間馬保護への影響も判断できません。一般的な受け止めは、大きく2つに分かれる様です。
1)動物に害がある行為を学生が行うはずがなく、餌やりや厩舎の消毒をするだけだから野間馬は安全である。
2)馬の身体を傷つける診療行為や実験が行われるので、野間馬が死んでしまう。また、解剖も行われる可能性がある。
 残念ながら、このどちらの見方も、「総合参加型臨床実習」の内容を踏まえたものではありません。「実習」は「実験」と異なり、必ずしも、程なく動物が死亡するわけではありません。かと言って、餌やりなどに止まっていては、科目の教育目標を達成することが出来ないので、何らかの「獣医療行為」を学生が行うのです。


 では、獣医学部の臨床実習という未知の世界を、どうすれば、うかがい知ることが出来るでしょうか?
 私達にとって幸いなことに、大学は、その教育・研究活動について、広く情報公開する責務を負っています。シラバスも、第一には学生のために存在しますが、誰もが閲覧できるインターネット上に公開されているので、学外者が広く教育内容の詳細を知りうるのです。平成29年度から本格実施の「総合参加型臨床実習」(及びこれに相当する科目)も、現行のシラバスをネット上で見ることが出来ます。
 また、加計学園獣医学部と同じ、私立の獣医学部が協会を作って、教育内容の相互評価を行っています。「Google ドライブ」にアップした「相互評価報告書」は、「日本私立獣医科大学協会」が取りまとめ公開しているものです。(https://shijukyo.jp/data.html)
 このうち、平成28年1月の「私立獣医科大学における参加型臨床実習の導入に関する相互評価報告書(第八次)」は、「総合参加型臨床実習」の実施を目前に控え、各獣医学部が教育の現状と課題を分析し、持ち寄って相互に評価したものです。この実習がどの様に計画され実施に移されるか、背景や獣医学部内部の事情も含めて知ることができる、大変貴重な報告書です。また、第八次報告書には、「共用試験」の実施計画と準備状況に関するデータも掲載されています。
 平成23年6月の「私立獣医科大学における臨床ならびに衛生学実習に関する相互評価報告書(第六次)」では、将来の「総合参加型臨床実習」を見据え、臨床教育の課題を洗い出し、5大学間の協力関係を作るために基礎的データを収集しています。例えば、附属動物病院にどれくらいの数の動物を受け入れているか。実習に使う動物の種類と頭数。「実習動物」を購入するための年間予算、等のデータが興味深いです。


 これらの報告書を見ると、各獣医学部とも教育時間や教員の確保、施設設備の拡充などに課題があり、教育体制づくりに一層の努力が必要なことが分かります。
 また、臨床実習が従来の「見学型」から「参加型」に発展を求められる中、獣医師免許を持たない学生が、どの様に、どこまで「診療」に参加できるのか、また参加させるべきか、検討されています。
 「総合参加型臨床実習」は、従来の見学型実習では十分に身に付けられなかった臨床技能を、在学中に獲得させるのが狙いです。それゆえ、附属動物病院を受診する動物などに学生が獣医療行為を行うには、慎重に厳密に条件を整備する必要があるのです。
 実際の症例を使うことで臨床現場での対応力を獲得させる「総合参加型臨床実習」では、教育効果への期待・可能性が高まる反面、制約も生じます。この可能性と制約は、「飼育動物」を実習に用いることで発生するわけです。
 「飼育動物」とは、飼い主が所有し飼養している動物のことです。個人が飼っている犬や猫、畜産農家が飼育する牛などです。その「飼育動物」に対比されるのは「実習動物」です。「実習動物」とは、獣医学部がモノとして所有し生殺与奪権を持つ動物です。「実習動物」は購入したり附属農場で飼養したりして、学生の実習に供します。実習が終わった後、継続飼養が難しい状態なら安楽死させます。しかし、「飼育動物」を「実習動物」と同じ様に扱うことは出来ません。


 第八次の報告書を読むと、先ず、「飼育動物」への獣医療行為に学生を参加させたいという、大きな期待があります。当然のことです。「飼育動物」が獣医学部での診療を受けるとき、これに学生が参加できれば大きな教育効果が有るからです。実際に病気の動物を診なければ学べない知識・技能があります。確かに、購入した「実習動物」を解剖すれば手技は身に付きます。しかし、内臓に腫瘍のある「飼育動物」を診た経験がなければ、適切な治療は難しいでしょう。
 さらに、第八次の報告書から分かることが有ります。教師達が制約として意識せざるを得ないのが、臨床現場でのトラブルだということです。「飼育動物」は飼い主の大切な所有物であり、飼い犬や飼い猫となると家族同然の取り替えがきかない存在だったりします。この「飼育動物」にダメージを与えたり病気を治せなかったりすれば、獣医学部と附属動物病院への信頼は失われます。学生をなるべく診療に参加させたいが、実際問題として何らかの制約を設けざるを得ないわけです。
 そこで、第八次の報告書では、学生が参加できる診療行為を「水準」ごとに具体的にリストアップしています。「水準1」は、学生10人前後に指導教員が1人で実習を行える診療行為。「水準2」は、学生1人に指導教員1人で実習する診療行為、といった具合です。


 「総合参加型臨床実習」は、「参加型」が本来の姿であるがゆえに、可能な限り学生を診療に「参加」させる方向に進もうとするものです。その一方で、診療現場での事故を危惧し、「見学型」に後退するベクトルもまた存在します。どちらに偏っても、獣医学教育への期待を裏切ることになります。そうなってしまわないためには、実習の現場で指導する教員の適切な判断と、組織的な事前検討・事後評価が不可欠です。


 野間馬は今治市の指定文化財に登録された稀少馬です。集団を構成する馬の数が少ないので、近交係数・血縁係数の上昇など、保存活動には決して余裕はありません。また、野間馬は文化財であると同時に「飼育動物」であり、獣医学部が生殺与奪権を持つ「実習動物」ではありません。
 野間馬を「総合参加型臨床実習」に供する場合、「参加」と「見学」の両方向に引かれながら、症例一件一件の判断を迫られます。その上さらに、文化財保護に悪影響を与えられないという、もう一つの条件が付け加わります。
 さらに言えば、「見学」に止めるだけでも、必須科目で大勢の学生が「のまうまハイランド」に出入りします。これが、飼養現場の環境悪化を引き起こす恐れがあります。


 獣医学部の過密なカリキュラム・時間割編成のなか、せっかく開講する実習に制約が多く、教育目標を十分に達成できなければ、学生達に対して説明がつきません。また、無理を冒して野間馬保護に悪影響が出れば、文化財保護・動物愛護に反し獣医学部としてのモラルを問われることになります。
 「総合参加型臨床実習」は、既存の5つの私立大学が行っている様に、附属動物病院を最大限に活用するのが、合理的だと考えられます。
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上の文章と、5つの私立獣医科大学の報告書をUPした、Google ドライブへのリンクです。
↓↓
https://drive.google.com/drive/folders/0B_-7veRf5tEKeUFKOGl0YWVqSGs

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[2017/10/03 19:45] | 加計学園問題
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